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【リリカラの「V−ウオール2009-2012」の見本帳の、「別冊資料」35ページの「汚れ防止」について】
「別冊資料」
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「別冊資料」の35ページには、「通気性(吸湿性)/吸放湿」について書かれています。 |
【 通気性(吸湿性)/吸放湿 】
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・湿度をコントロールして室内の快適性を保ち、結露やカビが発生しにくい環境ずくりに役立ちます。
(1)通気性(透湿性)壁紙(クロス) LV-8702〜8715
・空気や湿気を通すため、調湿石膏ボードに施行すると、下地材の吸放湿機能を有効に活かすことができます。
・壁紙(クロス)の構造は、下記となっています。
・表面が、塩化ビニル樹脂層
・次に、裏打ち層
・下地(石膏ボード)
☆LV8684〜8689(天井用アミノ酸消臭壁紙(クロス))も通気性があります。
☆下地との組み合わせにより吸放湿効果が得られます。壁紙(クロス)単体での吸放湿効果は期待できません。
☆他の壁紙(クロス)に比べ水汚れを吸い込みやすいため、水回りの使用は避けてください。
(2)吸放湿壁紙(クロス) LV-8690〜8701
・吸水性ポリマーを配合しており、湿度の変化に応じて湿気を吸収・放出します。
・壁紙(クロス)の構造は、下記となっております。
・表面が、吸水性ポリマー入り塩化ビニル樹脂層
・次に、裏打ち紙
・下地(石膏ボード)
■通気性・透湿性に関する商品の特質
壁紙(クロス)の種類 |
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透気度 |
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通気性 |
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透湿度(g/m`・24h) |
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透湿性 |
通気性 |
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200前後 |
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高い |
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1500前後 |
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高い |
吸放湿 |
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1,300以上 |
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ほとんどなし |
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500前後 |
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低い |
一般ビニル壁紙(クロス) |
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1,300以上 |
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ほとんどなし |
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200〜400 |
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非常に低い |
(試験方法)
・透気性(JIS P 8117)・・・一定量の空気が通り抜ける時間を測定する方法で、数値が小さいほど通気性が高いことを示しています。
・透湿度(JIS Z 0208 B法)・・・通り抜けた水分量を測定する方法で、数値が大きいほど透湿性が高いことを示しています。
■吸放湿性試験結果
・グラフの起伏が大きいほど吸放湿性に優れていることを表しています。
[普通石膏ボード下地の場合]
・(試験方法)
・室温25度の状態で湿度50%から90%に加湿した後、再び50%に除湿して重量の変化を調べました。下地のボード厚は9.5mm。
■吸放湿性を活かす組み合わせ
・下表は、壁・天井面に使用する壁紙(クロス)と下地の組み合わせによる吸放湿(想定値)を表したものです。開口部を差し引いた6畳間の施行面積を想定したもので、壁面を24u、天井面を9uとし、それぞれの最大吸放湿量から算出しました。壁紙(クロス)の種類だけでなく、下地との組み合わせによっても大きく異なりますので、ご参考にしてください。
○壁紙と下地の組み合わせによる吸放湿量
壁面(24u) |
天井面(9u) |
部屋の合計
吸放湿量 |
壁紙(クロス) |
下地 |
吸放湿量 |
壁紙(クロス) |
下地 |
吸放湿量 |
通気性 |
調湿 |
2,976 |
通気性 |
調湿 |
1,116 |
4,092 |
吸放湿 |
普通 |
888 |
通気性 |
調湿 |
1,116 |
2,004 |
通気性 |
普通 |
1,248 |
通気性 |
普通 |
468 |
1,716 |
吸放湿 |
普通 |
888 |
吸放湿 |
普通 |
333 |
1,221 |
ビニル |
普通 |
552 |
ビニル |
普通 |
207 |
759 |
(吸放湿量:g/u)
・通気性:通気性壁紙(クロス) 調湿:9.5mm調湿石膏ボード
・吸放湿:吸放湿壁紙(クロス) 普通:9.5mm普通石膏ボード
・ビニル:一般ビニル
■使用上のご注意
・吸放湿性による調湿機能は、除湿器とは異なり、あくまでも補助的な役割にすぎません。常に換気を心がけ、通風を良くし、湿度の上昇を抑えるようにご配慮ください。
・過度に湿気が多く、湿気が逃げない場所に吸放湿性の高い壁紙(クロス)や素材を使用すると、水分を吸い込んだままいつまでも湿った状態となってかびを発生させる場合もありますので、ご注意ください。
・結露を押さえるには、壁紙(クロス)だけでなく、建物の構造や設備、換気や住まい方など複合的な対策が必要です。
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