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「別冊資料」の31ページには、JIS規格に関する用語解説が書かれています。 |
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用語 |
解説 |
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退色性 |
・耐光性を考慮して設けられた規定です。劣化の主原因である紫外線を発する耐光試験機で促進試験を行い、試験後の変退色の度合いを判定します。 |
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耐摩擦性 |
・壁紙(クロス)に衣類や布等が触れた際、壁紙(クロス)の着色剤や印刷インクからの色移りがないよう設けられた規定です。試験は壁紙(クロス)と白綿布を摩擦し、白綿布への着色の程度を目視にて判定します。試験用の布は、乾いた状態と水に湿らした状態のそれぞれを用います。耐摩擦性試験とは言っても摩擦による表面強度を示す試験ではありません。 |
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隠ぺい性 |
・施行した時の色が表面に容易には透けて見えないよう設けられた規定です。試験は、壁紙(クロス)の裏面に「隠ぺい性用グレースケーブル(グレーに着色した板状のもの)」を密着させて左右に動かし、表面に浸透して見える程度を目視で評価します。隠ぺい性とは言っても、下地の不陸(凹凸)を隠す付加価値的な性能を評価するものではありません。 |
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施工性 |
・施工性の壁紙が下地から浮いたり、剥がれたりすることがないよう設けられた規定です。試験台には出墨・入隅がありこれに試験片を貼った後2.4、24時間後に状態を確認します。 |
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湿潤強度 |
・施工時の糊の水分による壁紙(クロス)の強度低下を考慮し、引っ張った時に壁紙(クロス)が不当に破れたりしないよう設けられた規定です。試験片に接着材の代わりとなる水分を含ませ、引っ張り試験で試験片の両端を引っ張って測定します。 |
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ホルムアルデヒド
放散量 |
・ホルムアルデヒド自体は壁紙(クロス)の原材料には通常使用しませんが、自然界や空気中に存在し移染しやすい物質のため、製品に含まれる可能性に配慮して設けられた規定です。試験はデシケーターという容器内に蒸留水と試験片を入れ、水に吸収されたホルムアルデヒド量を求めます。 |